前ブログで、高齢者による交通事故の危険性は報道から受ける印象ほどではないこと、高齢者の事故を減少させるためには交通環境の改善が必要であることを指摘しました。図は警察庁交通局が発表した「平成29年の交通事故の発生状況」の中で示されている負傷者の交通手段と年齢別統計です。負傷者数は死傷者数から死者数を除いた数で、死者数よりも事故の全体像を反映していると思われます。これを見ると、自動車乗車中の場合は25~29歳をピークに年齢とともにほぼ直線的に減少し、85歳以上が最少となっています。負傷者数は年々減少していますが、このピーク年齢と減少傾向は平成19年から29年までかわっていません。運転者一人あたりの事故率より減少効果が大きいと考えられます。
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