電子レンジ発火と高温放電点

高温放電点発生の痕跡
高温放電点発生の痕跡

11/3の実験で、アルミホイルと包装のアルミフィルムの結果が大きく違うことを見出しました。改めて包装フィルムの電気抵抗を測定したところ、見かけはアルミですが、全く電気を通さない絶縁体であることがわかりました。アルミ層はごく薄くて金属粒子が連結していないか、空気に触れて絶縁性の酸化被膜が形成されていると考えられます。写真はアルミ側を表にした結果ですが、全面にクレーター状の凹凸がみられます。これは印刷面の樹脂が収縮してできたもので、高温放電点の痕跡を示しています。アルミの酸化皮膜と電磁波といえば有名なのはコヒーラ検波器です。ガラス管内にアルミニウム粉末が充填され、普通は酸化被膜で接しているため電気は流れませんがこれに高周波電圧がかかると絶縁破壊が起こり電流が流れるようになります。