さいたま芸術劇場に「ジハード」を観てきました。劇はベルギーで生まれた移民2世がジハードに参加するために出国する空港の風景から始まりました。近代的な明るい空港から一転してがれきの戦場にかわる演出には驚くほどの臨場感がありました。作者のイスマエル・サイディ氏はイスラム教の移民コミュニティで育った若者たちがなぜジハードに加担するかをより多くの人に伝えたいとしています。
ベルギーは、オランダ語、フランス語など複数の言語を公用語とする立憲君主連邦制国家です。首都ブリュッセルにはEUの本部があり、言語や文化が異なる地域が共存できる先進的な分権制度や移民に対する寛容な政策でも知られています。最近、イスラム系移民の急増やテロの頻発など、政策の見直しを要求する声もあるようですが後戻りは難しく、前に進むしかなさそうです。
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