「猫とも新聞」4月号は猫さんの「やきもち」特集でした(写真)。ネコは気まぐれでマイペースに見えますが、行動の奧には繊細な感情があるようです。新聞を広げるとその上に乗ってじゃまをしますが、これは新聞よりも自分に関心をもって欲しいという気持ちからですし、新入りの猫を嫌がるのは飼い主の愛情が失われることへの不安があるからだそうです。読み進めるうちに、猫が家出をすることがあると記されたところで心が痛むのを覚えました。私のこども時代、猫のシロと仲良しで、昼間は遊び、夜も一緒に寝ているほどでした。しかし、ある日の夕方、稲刈りが終わった田んぼにシロがしょんぼりと遠ざかっていく姿が見えました。気になって名前を呼ぶと立ち止まって振りかえったようにみえましたが戻ってくることはありませんでした。家族が新しい猫をもらってきてまもなくのことです。もう猫を飼うことはないと思っていましたが、今は8頭の猫ちゃんと暮らしています。確かに気まぐれでわがままですが、だまされたり裏切られるようなことはありません。歳月を経てこども時代に戻ったような毎日です。
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