深谷市の渋沢栄一記念館を訪ねました

   深谷市渋沢栄一記念館
   深谷市渋沢栄一記念館

 6月25日深谷市渋沢栄一記念館(写真)を訪ねました。近代日本経済の父といわれる渋沢栄一は1840年深谷市の農家に生まれ、両親に誠実さと奉仕の心を、行動規範となった論語の精神を尾高惇忠(初代富岡製糸場長)に学びました。生家は農業に加えて藍染め染料や繭の生産販売に携わっており、その経験が実業家渋沢栄一の出発点になったようです。

 尊皇攘夷から倒幕運動に加わったあと一橋家に仕えてパリ万博に随行し、銀行、工場、会社、取引所など先進国の産業の仕組みを学んで帰国しました。帰国後直ちに日本初の会社を設立、その識見を請われて明治政府に人り富岡製糸場の設置などに尽力したのち実業界に転身して500社におよぶ企業の設立にかかわりました。

 渋沢栄一が掲げた道徳経済合一説」は利益至上主義の対極にあって、現代日本が取り戻したい目標の一つではないかと思われました。