わたくしは地方の小さな美術館が好きです。5月の連休あとに黒川の畔にたたずむ鹿沼市立川上澄生美術館(写真)をたずねました。建物は作品の一つ「黒船館」を模して建てられたものだそうです。川上澄生(かわかみすみお)は1895年横浜に生まれました。22歳のときにカナダやアラスカに渡り、帰国後宇都宮中学に英語の教師として勤務するかたわら木版画の製作と普及に尽力しました。美術館には教え子であった地元の豪商長谷川勝三郎氏の寄贈による2000点以上が収蔵されています。 川上澄生は木版画の詩人ともいわれ、作品には竹久夢二と同じ大正ロマンの香りがありました。
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