写真は「玉の図鑑」(監修森戸裕幸、学研出版2015)です。森戸君とは大学に入学して偶然同じクラブに入ったのが縁ですぐに意気投合しました。卒業後は私は研究室にこもり、彼は商社で世界を飛び回る仕事を選びました。彼は世界中から新しい商品や技術を探し求め、ついには自ら創業して一部上場企業の社長となって母校に記念館を寄贈しました。世界最先端の商品を見せてもらったときなど私にはよく理解できず、市場に出回ってからはじめてその価値を知るようなことがよくありました。その彼が新技術の種になると考えターゲットにしていた素材の一つが「玉」でした。珍しい玉があると聞けば世界中どこにでも出かけ、その話を聞かされました。この図鑑の中にもそれらの一部が紹介されています。自然界のおもしろい玉と人が創り出したいろいろな玉がやさしく説明され、どのページを開いても「なるほど」と思わせる内容となっています。字句通りのまさに珠玉の一篇です。
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