ネコに謎の中毒症状(3)

新しカーペットでまどろむネコちゃん
新しカーペットでまどろむネコちゃん

 写真は危険を知らずに新しいカーペットで喜んでいるネコちゃんです。中毒症の原因がカーペットとすれば、床面に近い乳幼児には危険です。カーペットによる中毒の事故例が他にないか調べてみました。

 東京都健康安全センターはカーペットについて次のような注意を呼びかけていました。「カーペットに虫やダニが発生することを防止する目的で薬剤が施されている場合がある。これらの薬剤はそのほとんどが農薬で、かっては有機塩素系農薬、現在は有機リン系、カルバメート系、ピレスロイド系のものが大部分である。これらの薬剤には急性毒性、神経毒性、免疫毒性、発がん性等において注意すべき物質が含まれており、事故事例がいくつか報告されている。」

 条件によっては事故になることは確かなようです。水俣病事件のときにもヒトよりもはるか以前にネコに異常が見られていたことが思いだされます。これに対してどのような対策がとられているのでしょうか。次号でお知らせしたいと思います。