ネコに謎の中毒症状(2)

ネコのシックハウス症候群
ネコのシックハウス症候群

 10月28日の月曜日になるとサイミー君の症状はさらに重くなりました。そこで難しい病気の時にかぎって相談している隣町のK動物病院に診断をお願いしました。所見はやはり化学物質中毒ではないかということでした。しかし,全く思い当たりません。「室内に中毒の原因があるはずだからすぐに部屋を変えてください」と強くいわれて思い当たったのが新規に購入したカーペットです。風邪だと思いこんで部屋を暖めたためにカーペットの中の化学成分が揮散したと考えれば症状の悪化を理解できます。これは私が退職前に専門にしていたシックハウス症候群そのものです。図は厚生労働省HPの中のヒトに見られる揮発性有機化合物(VOC)の影響から作成しました。体重から考えてネコちゃんにはヒトの何十倍もの強い影響があるはずですから、ネコのおかげで私たちが大事に至らなかったことになります。なお、このカーペットは自宅で使用しているものですのでお客様にご迷惑をおかけしなかったのは不幸中の幸いでした。