ペットフードにFDAが新規制案

米国FDAペットフードリコール件数
米国FDAペットフードリコール件数

 米国内の犬や猫にペットフードによる原因不明の疾患が多発していることに関連してFDA(米国食品医薬品局)は10月25日にペットフードの新規制案を公表しました。今回案は従来の製品規制だけでは安全の確保が困難であることから,製造工程規制に踏み込むものです。

 この背景には2007年のメラニン混入事件以降も中国産原料の増加に比例して原因不明の疾患やサルモネラ菌汚染などが急増している現状があります。図はFDAが公表したペットフードのリコール(自主,命令,警告含む)件数を年次毎に見たものです。私もペットフード安全管理者の一人として国内製品の安全性には関心をもっていたのですが,これからはリコール製品が輸入されていないか海外情報にも注意してみたいと思います。