ペットフードと酸化防止剤

   食用油劣化の例
   食用油劣化の例

 キャットフードには栄養以外にも補助的な役割をもつ化学物質が含まれています。 たとえば酸化防止剤です。動物は本来、摂取した食料を体内で酸化分解してエネルギーにしている生物ですから、食料のほとんどは酸化されやすいものです。放置しておくと空気中の酸素によって酸化されて変質し、食料に適さないものにかわります。

 写真はさいたま市のHPに掲載されている劣化した食用油の例です。劣化した食用油は着色し,食べると胸焼けや吐き気などを催すことがあります。食用に適してないものにかわったからです。より酸化されやすい物質をあらかじめ少量食品に混ぜておけば、その分食料が酸化されるのを遅らせ、食品としての品質を保たせることができます。これが酸化防止剤の効用です。