キャットフードを犬が食べてもいいかとか、人間が食べても大丈夫かという話はよく聞きます。健康を維持するために必要な栄養は動物の種類や成長段階によって違います。犬と猫,猫でも成猫と幼猫では必要とする栄養は同じではありません。写真は成猫用として販売されているキャットフードのパッケージの一部です。製品名,原材料,成分,賞味期限,原産国,輸入者などに続いて,「キャットフード」(成猫用総合栄養食)「この商品は,ペットフード公正取引協議会の定める分析試験の結果,総合栄養食の基準を満たすことが証明されています。」という記述が見られます。
ペットフードの表示に関する公正競争規約・施行規則をみますと,この基準は国際的に評価が高い米国の専門機関が公表している栄養基準表をもとにしています。一般の食品との違いはペットフードは毎日同じフードを長期間摂取させること、特に総合栄養食はフードと水だけでペットの健康を維持していくように設計されていることです。ネコちゃんにとっては栄養的にバランスのとれた食品であるといえますが、猫以外の動物、まして人間用として適切な食品とはいえません。
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