感動で涙がとまりませんでした。最初に圧倒されたのは舞台演出です。時間や空間が前後左右継ぎ目なしにスピーディーに展開していきます。舞台とは思えないリアルな演出も驚きでした。
次に感動したのは母親に去られた少年カフカの深い心の傷です。それにしても,あの複雑でミステリアスな小説をよくこれだけわかりやすくできたものだと思います。脚本もほんとうにすばらしい。
この舞台を観ることになったのは,4月のブログで紹介した浅場万矢さんです。万矢さんはシャム猫の動きを観察するためにルディに見えたのですが,舞台でもシャム猫らしいしなやかな動きで,ミミチャンを好演しておられました。
「海辺のカフカ」は,2012.5.3~20日 さいたま芸術劇場で上演中です。
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