写真の前にある置物は2005年に名古屋で開催された愛知万博のエジプト館で入手したものです。後ろの写真は1982年に大英博物館で購入した同博物館のガイドブックです。説明によると背後にある写真のイヤリングをはめた青銅猫(サイテ時代、紀元前600年以後)は女神バステットへの献上動物の一つです。二つの猫像はどちらもイヤリングをしてよく似ていますが、彫像の方は首飾りや胸飾りなどで華麗に着飾ってなにやら文字が書かれた台座に上がっています。胸のペンダントに光っているのは当時再生、復活の象徴とされていたタマオシコロガシ、通称スカラベといわれる聖なるカブトムシです。調べてみますとイエネコのかたちをした猫女神バスペトではないかと思われます。そういえば献上する猫はどことなく愛らしく、ご神体の猫はどことなく神々しく見えますね。→戻る
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