アビ君のルーツであるアビシニアは今のエチオピアです。エチオピアは赤道に近いアフリカ東部に位置しています。日本ではマラソンのアベベで有名ですが、シバの女王の時代から続く永い歴史をもった国です。クレオパトラが住んでいたエジプトとはナイル川や紅海を通じてつながっており,スエズ運河を通って地中海に出ることもできます。海上自衛隊が駐留しているジブチ共和国はちょうどエチオピア,ソマリア,紅海の接点にあります。
古代エジプトでは猫が神格化され手厚く保護されていました。均整のとれた肉体と優雅な雰囲気をもったアビシニアンが「聖なる猫」の象徴として崇められていたことは納得できます。出身地については諸説ありますが,家猫のルーツとされるリビア山猫を含めてこの地域一帯に生息していた猫はエジプトで定着したのではないでしょうか。ウエブで見るかぎり今のリビアやエチオピアに猫の姿はほとんどみあたりません。アビ君が故郷に戻ってもかっての仲間を見つけるのは難しそうです。 →戻る
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