三毛猫と遺伝子

 　写真はアサヒちゃんの祖母と母親のモエチャンがモデルになっている今年のカレンダーです。祖母は三毛、母は二毛、次のアサヒちゃんがまた三毛です。今日は初雪で人通りもまばら，昔使った本を取り出して三毛の雄が生まれない理由を調べてみました。私なりに理解したところでは、雄の三毛が生まれない理由には二つの因子が絡んでいます。第一は毛色の決定遺伝子が性決定遺伝子と一緒になっていることです。性決定遺伝子は一般にXとYが対になっており，雌がXX、雄はXYになっています。三毛になる第二の条件はXXの対が必要だということです。XXの雌がすべて三毛になるとはかぎりませんが，雄の場合にはXXYという特別な組合わせが生じた場合に限られます。さらに，XXY型の雄は通常の雄XY型に比べて繁殖性が低く，このことも結果的に三毛の雄が少ない原因になっていると思われます。なお、余談ですが性の決定は実際にはもっと複雑で、性決定遺伝子のモザイクが複雑に関係しているということです。→戻る