2014年4月、童謡のふる里「道の駅おおとね」をまた訪ねました。きれいに手入れされた歌碑(写真)のボタンを押すと、<ささのは さらさら・・>と懐かしい「たなばたさま」のメロディが流れてきました。歌詞をよく見ると、作曲は側に建つ銅像の主、加須市(旧大利根町)出身の下総皖一ですが、作詞は権堂花代と林柳波になっています。連名の作詞はめずらしいと思い調べてみたところ、学校唱歌の取扱いにまつわる複雑な背景が浮かび上がってきました。
権堂花代(1879-1961)は山梨県に生まれて野口雨情に師事し、1932年女性初の童謡集を上梓した女流詩人です。林柳波(1892-1974)は群馬県沼田市の出身で多くの童謡を作詞したほか著作権協会の設立などにも貢献したことで知られています。しかし、たなばたさまの作詞者として二人が名を連ねていることについては異論もあるようです(池田小百合なっとく童謡・唱歌)。
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